こんにちは!
みなさん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は前半は浜松に行っていたのですが、
後半は結局東京でのんびりしていました。。
私は今の街にもう1年半ほど住んでいるのですが、
いつも気になっていながら結局足を運んでいないお店がありました。
それは細い路地裏に位置する、
ひっそりと狭い間口の居酒屋なのですが・・
柔らかい光の漏れる木戸からは感じの良いカウンターと厨房が見え、
曜日や時間に関係なくいつも6~7割以上の満席率。
店内からは若い男性スタッフの元気な声とお客様の笑い声が
前を通るたびに聞こえていました。
ゴールデンウィークも終盤、
買い物帰りに食事をする場所を探していました。
そこで思いついたのがこのお店。
入口のメニューを見て相談していると・・
「よかったら空いてますんで、どうぞ!」
若くて感じのいい男性スタッフが厨房から声を掛けてくれました。
もちろん来店。
「2名様です、どうぞお上がり下さい!」
「いらっしゃいませ!!」
見回すと
外から見えていた8席のカウンターとテーブル、
奥の掘りごたつを合わせても24席ほどの小さなお店。
カウンターの前には男性スタッフが3名しゃきっと並んでいます。
特に飾り気はないけどやわらかな白熱灯とゆるいジャズ、
木を基調にしたこじんまりと落ち着く店内。
「お疲れ様です!どうぞ。」
カウンター越しに出てきたお絞りは程よい温度でいい香り。
入店から1分で、
(あぁ、期待通りのいいお店なんだろうな)と感じました。
お料理やお酒の味、グラスやお皿のセンス、
コストパフォーマンスの良さはもちろんのこと、
・オーダーを取るタイミング
・お客様への返事や視線の配り方
・下げ物のタイミング
・オペレーション効率の良さ
・会話に入るタイミング
・商品への情熱
・チームワーク
小さな店内だから、スタッフが3人だからということもあって
全てが【アットホーム】というキーワードにのっとり、
無駄なく、主張しすぎず、柔らかく暖かい、
そんなほっこりする空間でした。
お店の良し悪し。
それはお料理の味だったり、使いやすさだったり、価格だったり、
空間の魅力だったり、お酒の品揃えだったり、サービスだったり・・
きっと10人いれば10通り、
それぞれにキーワードがあることと思います。
勿論そのときの気分や
一緒に行く相手によっても変わるのだと思います。
でもその中でも共通していえること。
私はそれは、
【絶妙のタイミング】と【おもてなしのこころ】を変わらず持ち続けること
だと思っています。
自分が主役になれる、誰もがくつろげる居心地の良い空間で
お酒やお料理自体が最も美味しいタイミングで
そして最も美味しいと感じられるタイミングで
「さあ、召し上がってくださいね」と
こころをこめた商品がこころをこめて提供されること。
例えばコンビ二で買えば
もしくは自分で作れば
外食する3分の1のコストで食事は済ませられます。
でもそれでもあえて外食することを選ぶときに、
残りの3分の2の対価は一体何のために払っているのでしょう。
わたしはそれは
全てこの【絶妙のタイミング】と【おもてなしのこころ】が生む、
居心地に対するサービス料だと思っています。
こういった切り口で見ると
『いいお店』はたくさんあるようで、実はそうあるものではありません。
こないだ来た時は良かったのに・・
実際はそうやってがっかりすることもよくあります。
季節や食材や内装やスタッフは変わっても、
そのお店に息づく想いはずっと変わらないでいてほしい。
・・・少し長くなりましたが、
『いいお店』についてこんな思いをめぐらせた
そんな今年のゴールデンウィークでした。
みなさんにとっての『いいお店』ってどんなお店ですか?